Vol.5「私の事(1)」

 

私の事についてお話ししよう。

私は北欧の国、ノルウェーで生まれた。

ノルウェーには人々や自然から尊敬される大きな、とても大きな魔力を持つ森の魔女がいた。

父はその魔女に仕える、古くからその血筋の続く偉大な使い魔の末裔。
代々に渡り森を守り、皆から信頼と尊敬を受ける存在だった。
その力は魔女の魔力と共に広い森の隅から隅まで及び、降り掛かる数々の災いを退け、森の恵みを守り、平和を保っていた。

母はその森の外れに住む貴族の猫として主の寵愛を受け、幸せに暮らしていたが、ある日森に迷い込み怪我をして動けなくなっていたところを父に助けられた。

その二匹の間に私は生まれたのだが、母は心臓に病を抱えていて私を生んですぐに亡くなってしまった。
それから私は父の後を継ぐ使い魔として育てられたが、森の魔女の寿命が尽き、その力を受けていた父も後を追う様に衰弱して亡くなってしまった。

森の魔女と父の葬儀は壮大に行われ、暫くの間森中からすすり泣きが止まなかったものだ。
そんな悲しみの中で森の住人たちからの弔意を表す数々の言葉に抱え切れない程の暖かさを感じ、私は父を誇りに思った。

魔女がこの世を去る前に残りの命の灯火と引き換えに後世に渡って続く守護魔法を掛けた事で森の平和はその後ずっと保たれた。

一人残された私は主もなく、使命もなく、全くの自由な身となってしまったので平和な森に別れを告げ、当てもなく放浪の旅へと立つ事にした。

若かった私は様々な国々を渡り歩き、色々な物を見、色々な体験をし、見識を深める事に夢中になった。
数々の魔女やその使い魔とも出逢いと別れを繰り返し、自ずと修行を重ねる事となり、気がつけば父に肩を並べる程の知恵と能力を手にしていた。

そうしながら歳を経た私が流れ着いたのがこの山の麓にある先日訪れた港町だ。

・・・つづく

 

今夜も館の扉が開かれる・・・。

その占いの館の名は「賢者の石」。

 

興味を持たれた方もそうでない方も、一度「電話占い 賢者の石」を訪れてみて欲しい。

きっと貴方にも光芒が降りて来るはず・・・。

 

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