二つの名前、一つの仕事

現在、私は「紀凜ヨハンナ」という名前で活動している。
時々、「ヨハンナって本名ですか?」と聞かれる。(嘘っw)
もちろん違う。
ハーフでもなければ、キリスト教徒でもない。

「ヨハンナ」は、13年ほど使い続けている相棒のタロットの名前である。
発売後すぐに使い始めたそのデッキは、
それまで使っていたものとは明らかに感触が違っていた。
使い続けていくうち、自分でも実感できるくらい的中率も上がった。

この『TAROT ILLUMINATI』との出会いで、
私のタロット探しの旅は終わった。

それから10年以上。
2年前、占い師名を改名したタイミングで、
私はそのデッキに「ヨハンナ」と名付けた。
由来となったのは、伝説の女教皇ヨハンナである。

中世ヨーロッパには、男装して学問を修め、
後に教皇となった女性がいたという言い伝えがある。
その真偽については諸説あり、実在しなかったという説が有力らしい。
しかし、その伝説の女性は、
タロット2番「女教皇」のモデルになったとも言われている。

真実かどうかはわからない。
けれど私は昔から、この話が好きだった。
知識を求め、静かに真理と向き合う。
そんな女教皇の姿に、どこか惹かれるものがあったのかもしれない。

そして、私自身も「祈里紀凜」から「紀凜ヨハンナ」へと改名した。
占っているのはヨハンナ。
それを読み解き、人の言葉にして伝えるのが紀凜。
だから、紀凜ヨハンナ。

改名した当初は、「ヨハンナ」という名前に少し違和感もあった。
長年、「紀凜」として生きてきたのだから無理もない。
けれど不思議なもので、二年も経つとすっかり馴染んでしまった。

今では、「ヨハンナさん」と呼ばれても、
「紀凜さん」と呼ばれても、
どちらにも自分らしさを感じている。

人間という生き物は、長く付き合ったものに名前をつけることがある。
そして、その名前は、人間の方にも少しずつ馴染んでいくらしい。

まぁ、そんなわけで、占い師とタロットは同じ名前なのである。

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