私は、超能力者や霊能者の存在を頭から否定するつもりはない。
世の中には、科学では説明のつかないこともあるだろう。

しかし、人間には困った癖がある。
自分では導き出せない答えを示された時、
どうしてそんな結論になるのか分からない。
また、その結論までの過程さえ想像できない。

すると人は、
『この人は特別な力を持っているに違いない』
『神がかりな存在なのだ』
と思い始める。

もちろん、本当に特別な能力を持つ人がいる可能性はある。
しかし、洞察力や経験によって答えを導き出している人まで、
安易に神秘の世界へ放り込んでしまうのは、少々乱暴である。

その中には本物もいれば、偽物もいるからだ。

人を騙す者は、人の弱みをよく知っている。
『自分には分からない』『自分には出来ない』その不安につけ込み、
「私が知っている」「私には見えている」と囁く。

人は自分の頭で考えることをやめてしまう事がある。
それがインチキ霊能者やカリスマ商法が成立する理由なのかもしれない。


人間は自分の常識を遥かに超えた能力に出会うと、
それを神格化したくなる。
しかし、安易に崇め奉る前に、
一度、立ち止まり確認してみて欲しい。

本当に相手が神なのか。
自分が考えることを放棄しているだけなのではないか。

人間は万能ではない。
知らないこともある。
出来ないこともある。

それは、少しも恥ずかしいことではない。
自分の限界を知らないことの方が危うい。
自分の無知や無能を知ることは、屈辱ではない。

むしろ、それはカモにならないための最低限の護身術だと思う。

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